【最新版】 不用品回収トラブルが2,000件超! 賢く、法的に安全に処分するチェックポイント


買取コラム【最新版】 不用品回収トラブルが2,000件超! 賢く、法的に安全に処分するチェックポイント
カテゴリー:豆知識

「無料で引き取ります」「定額パックでお得」
忙しい私たちにとって、不用品回収業者の甘い誘い文句は非常に魅力です。
重い家具や家電を自力で処分する手間を考えれば、なおさらです。
しかし、国民生活センターや消費者庁には、高額請求や不法投棄などのトラブル相談が毎年寄せられていて、2024年度では2,000件以上に上りました。場合によっては依頼者自身が責任を問われることもあるようです。
この記事では、実際に報告されている違法事例や、依頼者に責任が及ぶ可能性について、わかりやすく解説します。
国民生活センターが注意喚起する「不用品回収の主なトラブル」
国民生活センターの報告を見ると、不用品回収サービスにまつわるトラブルは大きく3つのパターンに分かれます。
無許可業者による回収
一般家庭の廃棄物を扱うには、市町村の「一般廃棄物収集運搬業許可」が必要です。
産業廃棄物許可のみで、またその許可すらない状態で営業している事業者による回収は違法行為にあたります。
不法投棄・不適正処理

「無料で回収します」とうたって集めた品を、山林や河川敷に放置する。そんな悪質な業者も存在します。
環境省によると、こうした業者が「家電リサイクル法」などを無視して不適正に廃棄している報告も相次いでいます。自分が出した家具や家電が、知らないうちに不法投棄の現場に積まれている。想像するだけでゾッとしませんか?
誤認広告・高額請求
「追加費用なし!」「トラック積み放題で込み込み!」
こう広告しておきながら、当日になって「これは特殊な家電だから」「トラックの荷台の高さ制限をオーバーしている」などと後出しで追加料金を請求する手法も横行しています。消費者庁はこうした不当表示について、業者の実名をあげて注意喚起をしています。
注意喚起URL: https://www.caa.go.jp/notice/assets/consumer_policy_cms103_220601_0001.pdf
私たち消費者は、安くて便利なサービスを無条件に選びがちです。
しかし、相場からかけ離れた「安すぎる」サービスは、違法な営業や不適正な処理という「代償」をどこかで支払っている可能性を疑う必要があります。
「知らなかった」では済まされない”排出者責任”の原則
「回収業者が悪いんでしょ?」「私は単に処分を頼んだだけなのに」
そう考えるのは自然なことです。しかし、残念ながら、日本の廃棄物処理を定めた法律は、「知らなかった」では済まされないという原則を定めています。
この原則のことを、排出者責任(はいしゅつしゃせきにん)と呼びます。
これは、ごみ(廃棄物)を出した人や事業者が、そのごみが最終的に適正に処理されるまで責任を負うべきという考え方です。つまり、業者に回収を委託した後でも、その業者が不法投棄などの違法行為をすれば、依頼者(排出者)にも責任が及ぶ可能性があるのです。
廃棄物処理法が定める罰則
この排出者責任の根拠となるのが「廃棄物処理法(廃掃法)」です。
同法第16条には、「何人も、みだりに廃棄物を捨ててはならない」と明確に書かれています。
この原則に反し、不法投棄を行った者には、5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金という非常に重い罰則が科せられます。

依頼者にも行政処分・罰則が及ぶケース
では、具体的にどのような場合に私たち依頼者に責任が及ぶのでしょうか?
委託基準違反
無許可業者であることを知っていた、あるいは確認せずに安易に依頼した場合、依頼者にも行政処分や罰則が及ぶ可能性があります。
事情聴取のリスク
業者が回収後に不法投棄を行い、それが依頼者の所有物(氏名や住所が書かれたものなど)と判明した場合、警察や自治体から事情聴取を受けることがあります。あなたの名前が書かれた書類が、不法投棄現場から見つかる。想像するだけでゾッとしますよね。
一方で、善意の依頼者が処罰されるケースは限定的
でも、ここは安心してください。
許可業者に通常どおり依頼した場合、刑事責任を問われた判例はほとんどありません。
問題は、「安さ・便利さ」だけで業者を選んでしまうこと。
結果的に、被害者にも加害者にもなる可能性があるという点です。
トラブルを防ぐためのチェックポイント
では、どうすれば安全な業者を選べるのか。以下のポイントを確認してください。
✓ 回収業者が「一般廃棄物処理業許可」を市区町村から受けているか
一般廃棄物処理業許可に加えて、『古物商許可』(中古品買い取り・販売目的の場合)の許可番号を確認しましょう。
✓ 見積もりを事前に書面で取り、内容・料金が明確か
口頭だけの説明は危険信号。必ず書面でもらってください。
✓ 「無料」「定額パック」など広告の条件を確認
追加費用の有無、荷台制限、対象外の品目など、細かく聞いておきましょう。
✓ 回収後の処理ルートを説明してもらう
再販なのか、リサイクルなのか、処分なのか。明確に答えられる業者は信頼できます。
✓ 業者名・所在地・許可番号を公式サイトで確認
ネット検索で口コミもチェック。悪評が目立つ業者は避けるべきです。
信頼できる業者を選ぶために

「古物商許可」や「一般廃棄物収集運搬業許可」といった公的な許可を持つ業者は、法令順守の意識が高いと判断できます。
また、単に「回収します」だけでなく、「どのように」処理するのかを説明してくれるかも重要なポイントです。
再販ルートやリサイクル実績を明示しているか、処理費用を明朗に説明してくれるかを確認しましょう。
「査定無料」「現金買取」などが明記されていれば、リサイクル・リユースを前提としていることが多く、安心感は高いと言えます。
個人的な視点ですが、私は「トラック積み放題」という曖昧な料金体系よりも、一点ずつ査定してくれる買取サービスの方が、結果的に納得感が高いと感じています。
不用品の処分をご検討中でしたら、まずは地域の一般廃棄物収集運搬業許可を持っている業者か、古物商許可を持つ実績のある買取業者にご相談されてはいかがでしょうか。
20年以上の実績のある大阪リサイクルユウユウは、古物商許可を持ち、家具・家電・事務用品など幅広い品目の出張買取・適正処理に対応しています。


不用品回収に出そうかな?とお考えのその前に大阪リサイクルユウユウに査定に出してみませんか?










